ヨーロッパ文学の100年
100 years of European Literature
Europe then and now
100 years of European Literature
Europe then and now
2022年11月22日(火)
日本語・英語同時通訳
我々はいかにして政治への信頼を回復し、資本主義社会の中で民主主義を守ってゆくのか。我々の社会に蔓延しつつあるシニシズムにどう立ち向かうのか。世界が注目する同世代の思想家ルトガー・ブレグマン(『Humankind 希望の歴史』)と斎藤幸平(『人新世の「資本論」』)が語り合う。
2022年11月23日(水)
日本語(通訳なし)
ミカ・ワルタリの『エジプト人』(原題:Sinuhe egyptiläinen, 1945)はフィンランド文学作品の中でも最も名が知られ愛されてきたものの一つで、過去41か国語に訳されている。現在、セルボ貴子の翻訳により初めて原語から直接、旧訳での省略部分も含めた完訳にて2023年中にみずいろブックスより刊行予定で進められている。今回は作品を選んだ背景に加え、翻訳作業がどのように進められているか、フィンランド語と日本語の違いや苦労している点などを訳者が語る。
日本語(通訳なし)
ポーランド語の感覚・世界観をあざやかなイラストと共に発信する話題作の紹介。ポーランドの文化、芸術、思想、人々の日常生活や社会現象を読み解く手がかりとなる101 の言葉。ユーモアと愛情とともに描かれる「ポーランド的なるもの」を解説する。
イタリア語・日本語(逐次通訳あり)
今年生誕100 年を迎えた異才ピエル・パオロ・パゾリーニ。映画監督と詩人・作家という2つの顔を持つ彼の仕事について、イタリアと日本の2 人の研究者が踏み込んで紐解いていく。
チェコ語・日本語(逐次通訳あり)
フランス語(日本語への逐次通訳あり)
ノーベル賞作家サミュエル・ベケットが亡くなるまでの半年間を通して、老いと向き合う人間の普遍的な姿を描き出した『ベケット氏の最期の時間』(Le Tiers Temps)の作者が、本作について、ベケットとフランス文学、エグゾフィクションを書くプロセス等について語る。
※アンスティチュ・フランセ「読書の秋2022」との連携イベント
2022年11月24日(木)
日本語(通訳なし)
王様を救うために命の水を探す旅に出る王子の3兄弟の物語『いのちの水』( 八百板洋子再話、ベネリン・バルカノフ絵、2022 年、福音館書店刊)の朗読のほか、ブルガリアの不思議な昔話をいくつか紹介する。
※本イベントは小学校低学年向けの児童文学の紹介です。詳細はブルガリア大使館(03-3465-1021)までお問合せください。
英語・日本語(逐次通訳あり)
アートとサイエンスを融合させた斬新な児童書の「フィン・フォトン」シリーズ刊行の背景やデンマークでの展開を、最初の本『フィン・フォトンさんと量子物理学』を中心に説明する。また、アートとサイエンスの相互作用が、若者や大人向けのグラフィックノベルでどのように探求されてきたか、特に量子力学を象徴するボーアとアインシュタインの対話を解釈した『Lost Summer』の背後にあるアイデアや思考も紹介する。
チェコ語・日本語(逐次通訳あり)
日本語(通訳なし)
人口が少ないにもかかわらず、子供や若者向けの本で国際的に成功した作家を数多く輩出しているスウェーデン。魅力的な児童書とは何か。外国の児童書を日本市場に参入する上でどのような課題があるのか。児童文学や出版の識者に聞く。
2022年11月25日(金)
英語(日本語への同時通訳あり)
現在取材中のウクライナでのロシア侵攻について、ひいては文学や芸術における戦争の解釈についても考察する。グローバルな事象のみならず、紛争の犠牲となる普通の人々の生活にも目を向ける。著書『ドンバス』からの抜粋も朗読する。
※本イベントの講演者はリモート参加になります
英語(日本語への同時通訳あり)
日本において古来より馴染みの深い自然との結びつきは、西洋ではロマン派の芸術家たちによって初めて「発見」され、建築家ガウディや1960年代のカウンターカルチャーにも影響を及ぼした。講演ではこの西洋における新しい自然主義の流れを振り返る。
※本イベントの講演者はリモート参加になります
日本語(英語への同時通訳あり)
欧州各国の「外国文学」の第一線で活躍する翻訳家および出版関係者が、日本における翻訳文学の未来について考える。
2022年11月26日(土)
※日本語(通訳なし)
エストニアの元首相マルト・ラールが執筆した A Bird’s-Eye View of Estonian History(一目でわかるエストニアの歴史)は6カ国語で出版され、エストニア史を学ぶ際の不可欠の教科書とされている。その日本語訳を完成させた元駐エストニア大使の北岡元が本作の紹介を通じてエストニアの魅力を語る。
日本語(通訳なし)
ハンガリーを代表する詩人ペテーフィ・シャーンドルは19世紀の独立戦争、アディ・エンドレは第1次世界大戦、そしてラドノーティ・ミクローシュは第2次世界大戦下のホロコーストに人生を翻弄され、命を落とした。それぞれの時代に生きた3人の詩人と戦争の関わりについて考える。
英語(日本語への同時通訳あり)
紛争と分断により多くの人が文化的アイデンティティに悩み、不完全で分断された意識を抱くキプロスにおいて、詩や文学は「分断された」2つの文学的伝統、言語、文字体系を結びつける役割を担ってきた。こうした同国の共通体験から詩や小説を生み出してきた作家が、自作とキプロスの文学的伝統を語る。
英語・日本語同時通訳
アイルランドとキプロスの詩人、そしてハンガリーとギリシャの詩や文学を専門とする日本の研究者が、詩と戦争について語り合う。
英語・日本語同時通訳
詩人であり翻訳家でもあるハリー・ヨーセフのギリシャ語と日本語による著作物をもとにギリシャにおける俳句の評価に焦点を当て、また、ギリシャと日本の文学的風景、作家、ジャンル間の相互関係やつながりについても解説しつつ、ギリシャと日本の詩が出会う意外で多面的な方法について語り合う。
※ハリー・ヨーセフはリモート参加、福田耕佑は会場での登壇となります
第1部: 英語・日本語(逐次通訳あり) 第2部: ポルトガル語・日本語(逐次通訳あり)
2022年に日本語訳が出版されたヨーロッパ文学の新刊2点について、それぞれの作家を招いて刊行記念トークを行う。アイルランドの詩人ポーラ・ミーハンは初の邦訳詩集『まるで魔法のように ポーラ・ミーハン選詩集』から朗読(日本語訳は翻訳者が朗読)、ポルトガルのジョゼ・ルイス・ペイショットは『無のまなざし』について語る。
2022年11月27日(日)
第1部ドイツ語・日本語同時通訳 / 第2部 日本語(通訳なし)
第1部(ドイツ):ナターシャ・ヴォーディン『彼女はマリウポリからやってきた』朗読&トーク
第2部(オーストリア):それはイルゼ・アイヒンガーから始まった̶生誕100周年記念展示に寄せて
英語・日本語同時通訳