英語・日本語同時通訳
ヨーロッパ文学の100年
トークイベント・パフォーマンスこのプログラムに関連する作品をWEB上で読む
Part 1
ジョゼ・サラマーゴ生誕100年記念講演「ジョゼ・サラマーゴ ポルトガル文学の異端児」
ジョゼ・ルイス・ペイショット
1974年生まれ。2000年に作家デビューし、翌年、長篇第1作『無のまなざし』が第2回サラマーゴ文芸賞を受賞したことにより、一躍ポルトガル現代文学の旗手となる。このとき、サラマーゴに「恐るべき新星が現れた」と絶賛された。邦訳に『ガルヴェイアスの犬』(新潮社)があり、短篇が『ポルトガル短篇小説傑作選』(現代企画室)とウェブマガジン「考える人」(新潮社)に所収。
Part 2
ジョナス・メカス生誕100年記念対談
協力: 三田文學
ユリュス・ジス
ヨナス・メカスとは1990年から親しく、1992年よりニューヨークのアンソロジー・フィルム・アーカイヴズでプログラムキュレーター兼コーディネーター。ヨナス・メカスのポートレートムービー『MEANWHILE A BUTTERFLY FLIES』をはじめ、数々の映画を製作。作品はニューヨーク近代美術館(MoMA)、シネマテーク・フランセーズ、オーストリア国立映画博物館、パリ市立近代美術館、アンソロジー・フィルム・アーカイヴズ、マルセル・デュシャン財団に所蔵されている。ヨナス・メカスの著作を3巻にまとめた『Poetry, Prose, Scripts and a Play』 (Odile出版社, 2022年) を編修。
永方 佑樹
詩と思想新人賞(2012年)、詩集『不在都市』で歴程新鋭賞(2019年)。執筆活動をしながら、パフォーマンス詩人として、水などの自然物やデジタルを用い、詩を立体的に表現する立体詩を国内外で展開。私たちの生活や社会環境を解体し、再構築するためにテクノロジーを詩的媒体として用いるなど、その学際的かつ新しい詩の形・捉え方が注目されている。
Part 3
ポーラ・ミーハンと日本に見る『ユリシーズ』刊行100周年
ポーラ・ミーハン
1955年ダブリン生まれ、ダブリン在住。アイルランドのダブリン大学トリニティ・カレッジ卒業後、アメリカのイースタン・ワシントン大学へ進学。マーテン・トゥーンダー賞(文学作品部門)、バトラー文学賞(詩部門)デニス・デヴリン記念賞、PPI賞(ラジオドラマ部門)など数々の賞を受賞。最新作 Geomantic (Dedalus Press, 2016) をはじめ、これまでに7作の詩集を出版。1996年には、詩選集 Mysteries of the Home を出版。戯曲には、Mrs Sweeney (1997)、Cell (1999)、児童向けのKirkle (1995)、The Voyage (1997)、The Wolf of Winter (2003-2004) などがある。彼女の詩にアヴァンギャルド作曲家のジョン・ウォルフ・ブレナンやフォークシンガーのクリスティ・ムーアといった多岐にわたるアーティストがメロディーをつけたほか、ダンサー、ヴィジュアル・アーティスト、映画監督との共同制作経験も豊富。アイルランド芸術家協会会員。As if By Magic: Selected Poems (Dedalus Press, 2020年)は愛知淑徳大学の大野光子名誉教授らの編訳で2022年9月に『まるで魔法のように ポーラ・ミーハン選詩集』として思潮社より出版。
山田 久美子
スイスの寄宿学校在学中に14歳でジェイムズ・ジョイスと出会う。アイルランド国立大学ダブリン校博士課程修了(Ph.D.)。著書『ジェイムズ・ジョイスと東洋—「フィネガンズ・ウェイク」への道しるべ』(2018年、水声社)は博士論文をもとにしたもの。また曽祖父の伝記を『狩野友信—最後の奥絵師、幕末・明治を生きる』(2021年、水声社)としてまとめた。立教大学名誉教授。
モデレーター
ブライアン・フォックス
岡山大学文学部・大学院社会文化科学研究科 准教授。最新の研究書に James Joyce’s America(オックスフォード大学出版局、2019年)がある。2023年、ペンギン・ブックスより新版『フィネガンズ・ウェイク』を出版予定。2022年現在、イアシル・ジャパン(国際アイルランド文学協会日本支部)の学会誌「Journal of Irish Studies」の編集者も務める。
ミュージシャン
豊田 耕三
東京芸術大学音楽学部卒業、同大学大学院修士課程修了。トヨタ・ケーリーバンドの創設者。世界規模のアイルランド音楽の祭典「フラー・ヒョール・ナ・ヘーラン(Fleadh Cheoil na hÉireann)」で、日本人初の出場者・受賞者となる。