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チェコ語・日本語(逐次通訳あり)

小説『バチャとともにジャングルへ』

トークイベント
2022年11月23日(水) 17:30 - 18:30 イタリア文化会館

チェコの靴メーカー「バチャ」の創始者ヤン・アントニーン・バチャ。ズリーンに近代的な工場を設立し、成功者として知られる彼であったが、ナチス・ドイツの侵攻により、操業停止に追い込まれる。亡命を余儀なくされた彼が目指したのは南米のブラジルだった。小説『バチャとともにジャングルへ』は、二つの大陸を跨いで活躍した人物の生涯を、バチャ本人、娘、孫の三世代の視点を通して描き出す。本セッションでは、同作を題材にして、大陸や言語を跨いで、異文化の環境で暮らす人々の文学およびその魅力を語る。

マルケータ・ピラートヴァー

マルケータ・ピラートヴァー

作家、翻訳者、ジャーナリストとして活動するマルケータ・ピラートヴァー (1973 年生まれ) は、オロモウツのパラツキー大学芸術学部でローマ研究と歴史を専攻し、6 年間専門アシスタントとしても勤務。 その後、スペインのグラナダでスラブ学科のチェコ語講師として 2 年間勤務したほか、アルゼンチンとブラジルに長期滞在し、チェコ系の子供たちに指導を行った。現在はジャーナリストとして活動し、以前在籍していた週刊誌「Respekt」を中心に寄稿している。現在はチェコ在住で、これまでに多くの長編・短編小説、詩、児童文学を執筆している。代表作は、Žluté oči vedou domů(2007)、Tsunami blues (2014)、S Baťou v džungli (2017) など。最新作は小説Senzibil (2020、Torst社)。ピラートヴァーは現在チェコ人作家の中でも、多くの言語に翻訳されていることで注目を集めている。

阿部 賢一

聞き手

阿部 賢一

東京大学准教授。専門は、中東欧文学、比較文学。著書に『複数形のプラハ』(人文書院)、『カレル・タイゲ ポエジーの探求者』(水声社)、訳書にチャペック『白い病』、『マクロプロスの処方箋』(岩波文庫)、『ロボット(R.U.R)』(中公文庫)、フラバル『わたしは英国王に給仕した』(河出文庫)、ハヴェル『通達/謁見』(共訳、松籟社)、オウジェドニーク『エウロペアナ 二十世紀史概説』(共訳、白水社、第1回日本翻訳大賞受賞)など。

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