英語・日本語(逐次通訳あり)
アートと科学─『フィン・フォトンさんと量子力学』と『失われた夏』
トークイベントアートとサイエンスを融合させた斬新な児童書の「フィン・フォトン」シリーズ刊行の背景やデンマークでの展開を、最初の本『フィン・フォトンさんと量子物理学』を中心に説明する。また、アートとサイエンスの相互作用が、若者や大人向けのグラフィックノベルでどのように探求されてきたか、特に量子力学を象徴するボーアとアインシュタインの対話を解釈した『Lost Summer』の背後にあるアイデアや思考も紹介する。
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ヤン・イーイスボー
絵本作家。児童書からグラフィック・ノベル、教科書まで、さまざまなジャンルの本17 冊執筆。科学と数学を愛し、特に科学と芸術の相互作用に関心が深い。デンマークのワデン海に浮かぶ小さな島、ファーン島に住んでおり、そのデンマーク西海岸の厳しい天候、荒々しい自然、またその島に住む人々のすべてが、彼の著作にとって大きなインスピレーションとなっている。
ウルレク ・ブスク・ホフ
2015 年に量子物理学の博士号を取得し、現在はデンマーク工科大学巨視的量子状態センターで量子技術の上級顧問を務める。 また、デンマークの量子コミュニティの理事であり、デンマークの量子エコシステムの構築に積極的に取り組んでいる。 それらの研究に加えて、熱心な科学コミュニケーターであり、物理学を子供と大人の両方に展開することに多くの時間を費やし、芸術と科学を融合させる新しい方法を探求することに特に関心を持っており、これまでに5 冊の児童書と 3 冊のグラフィックノベルの共著が生まれた。
聞き手
上郡 明子
上郡明子は、機械システム工学の修士号を取得しています。 デンマーク大使館に入る前は、半導体、携帯電話、化粧品業界で技術者および研究者として日本と欧州系企業で働いていました。 現在は、デンマークのテクノロジー企業や研究機関をサポートし、日本とデンマークの人的・技術的交流に貢献しています。