イリニ・マルガリティ 1979年生まれ。演劇を学び、女優、監督、脚本家として活躍。処女作 『Flamingo』(Melani社、2014年)は、ギリシャ作家協会のヤニス・ヴェルヴェリス最優秀新人詩人賞を受賞。また、詩集『flou』(Saixpirikon社、2019年)は2020年、Anagnotis賞詩部門にノミネートされた。その後『Cloudchase』(Melani社、2023年)を出版。彼女の詩は英語、スペイン語、スウェーデン語、セルビア語に翻訳され、多くの詩選集に掲載されている。
ニコス・フィルディシス 1987年7月アテネ生まれ。学生時代をぺロポネソス半島ガルガリアニで過ごす。クレタ大学で生物学を、キングスカレッジロンドンで免疫学を学ぶ。2012年に詩集『The Screen』を出版。新進詩人に贈られるヤニス・ヴァルヴェリス賞にノミネートされた。2016年、2冊目の作品集『Mercury』を出版。以来アテネに住み民間企業で働く。詩や書評は印刷物やオンラインジャーナルに掲載され、最新の詩集はミハリス・カロゲラキスの音楽に詩をつけた 『All the stray cats of my dream 』で、2021年にMicri Arktos社から出版された。文芸誌『Mouson』の編集チームのメンバーでもある。
マニア・メジティス 1965年アテネ生まれ。西アッティカ大学で看護学を、イギリスのオープン大学で文学を学ぶ。 欧州文理翻訳センターの2年間コースで英語からギリシャ語への翻訳を学ぶ。2007年から2010年までエリニカ・グラマタ出版で英文学の専門読者として働く。書籍の翻訳のほか、印刷物やオンライン雑誌、新聞のための詩や記事の翻訳も手掛ける。2019年には二カ国語(ギリシャ語-英語)で詩集『Awakened in a country, Greek poetry in the present tense』(ローザ・ルクセンブルク財団発行)を編集。また現代ギリシャの詩を集めたウェブサイト、オンライン・アンソロジー(https://poets.gr/el/ )の編集にも携わっている。これまでに執筆した詩集は次の通り:『 The Black Between』(Kima 社、2018年)、『Mouth』(Kukkida社、2021年)、『Before the Artifisial』(Sozozpolis図書館のモノタイプ Koukkida社、2023年)、『My Dear Father』(Kukkida社、2024年)。
ステリオス・フルムジアディス 1973年アテネ生まれ。アテネとリヨンで法律を、テサロニキでイタリア文学を学ぶ。翻訳史が専門の翻訳学博士(ルーヴェン・カトリック大学)。またアテネのギリシャ音楽院でクラシックピアノと音楽を学ぶ。外交官としてこれまでにベルリン、ブリュッセル、サンパウロ、2022年からは東京にて勤務。散文と詩を書き、文学作品のギリシャ語翻訳も多く手掛ける。また翻訳研究に関する学術論文も発表している。2017年6月に『Berlin-Brussels』と題した第1詩集と、2024年10月に『The State of Bodies』と題した第2詩集をPerispomeni社より出版。7カ国語を話し書くことができる。現在駐日ギリシャ大使館次席。
レナ・カレルギ 詩集『Untamed』(Ikaros社、2023年、雑誌『Anagnostis』の詩賞受賞)、『One ship too many』(Gavriilidis社、2016年、第2版Monocle社、2023年、詩人サークル賞受賞)、『Gardens in the sand』(Gavriilidis社、2010年、マリア・ポリドゥリ賞受賞)を出版している。共同制作の実験的詩集『Group of Poetry』(Gavriilides社、2010年)、『Group of Poetry II: Beyond Dreaming』(Gavriilides社、2012年)に参加。詩、短編小説、翻訳、エッセイは、ギリシャをはじめとする各国の雑誌や詩選集に掲載されている。訳書にジャコモ・レオパルディの詩(The Night Remains, Gavrielidis社、2013年)や、サミュエル・テイラー・コールリッジ、ウィリアム・ワーズワース、ジョン・キーツ(Kedros社、2021年)の詩などがある。
ハリス・ヨシフ 1972年パリ生まれ。テサロニキ・アリストテレス大学、マンチェスター大学、シカゴ大学、オックスフォード大学で学ぶ。これまでに6冊の詩集を出版。『Of the Strophades Monastery : A transcription』(Perispomeni社、2020年)のモノローグで、2022年アテネ・アカデミーのアタナ賞を受賞。ドイツ語で書かれた『Shock-headed Peter』を翻訳し2022年12月に出版(Perispomeni社)されたほか、彼の詩、記事、評論は日刊紙や主要な文芸誌に掲載されている