2024年かけはし文学賞授賞式
受賞作:『首都』
受賞者:ローベルト・メナッセ(オーストリアの作家)、福間具子(翻訳者)、
奨励賞:中村峻太郎(翻訳者)
かけはし文学賞は、日本におけるドイツ語圏の現代文学とその翻訳の振興を目的に、ゲーテ・インスティトゥート東京とメルク (Merck KGaA)社が共催、ゲーテ・インスティトゥート東京ビジネスサークルの協力の下、2013年から隔年で授与している賞です。2024年は、長編小説『Die Hauptstadt(首都)』(Suhrkamp社、2017年)を著したオーストリアの作家ローベルト・メナッセ (Robert Menasse) さんと同作品の翻訳者である福間具子さんに決定しました。受賞作は、現在のヨーロッパの姿、とりわけ国民国家の概念について批判的かつ挑発的な視線を投げかけており、7年前に出版されたにもかかわらず、その時事性はまったく失われていません。
かけはし文学賞に加えて審査委員会は、翻訳者の顕彰と育成を目的の一つとする「かけはし文学賞」の趣旨に基づき、今回初めて翻訳者を対象とする「奨励賞」の授与を決定しました。受賞者にはエスター・キンスキーの長編小説『Rombo(ロンボ)』の翻訳企画を提案した若手翻訳者の中村峻太郎さんが選ばれました。
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