デンマーク語・日本語/英語・フランス語(日本語への同時通訳あり)
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水
19:30 - 21:00
オンライン配信
第1部では昨年『Zenobia』が人気だったデンマークのモーテン・デュアーが新作『Ivalu』について、第2部ではベルギーのディミトリー・ピオとブルガリアのペタル・タセフが日本とヨーロッパのマンガやグラフィックノベルについてお話します。
第1部
モーテン・デュアー Morten Dürr
モーテン・デュアー(1968年生まれ)はデンマークの児童書作家。これまでに59冊に及ぶ書籍を出版し、デンマーク国内で児童書作家として高く評価されているほか、著書は21ヶ国語に翻訳されている。近年のベストセラー『Zenobia』(2016)は、イラストレーター、ラース·ホーネマンとによるグラフィックノベル。本作は「デンマーク·ベスト·コミック·ブック2016」「子どものための最優秀コミックブック2017」を受賞し、日本語を含む18ヶ国語に翻訳されている。ラース·ホーネマンとの第2作、グラフィックノベル『Ivalu』(2019)は2020年デンマーク教育省による「スクリーヴァ賞」を受賞。この賞は、読書が困難な子どもや成人にも読みやすく、質の高い文学作品に与えられる。
『Ivalu』の版権についてお問い合わせはAM Book Agency: info@am-book.com までご連絡ください。
翻訳家
さわひろあや Aya Sawahiro
2003年よりデンマーク、コペンハーゲン在住。司書資格をデンマークで取得し図書館勤務。
第2部
ディミトリー・ピオ Dimitri Piot
ディミトリ・ピオはブリュッセル生まれのイラストレーター、バンド・デシネ作家。 ナミュール市で美術を学んだ後、ブリュッセルサンルック学院のバンド・デシネ学科に入学。卒業後は、ブリュッセルにてロダンの旧アトリエにスタジオを構えるフィギュラティブ・アート画家、フレデリック・デュフォール氏のもとで数ヶ月間修行を積む。
フランスとベルギーで著名なバンド・デシネ『Alix(アリックス)』の作者ジャック・マルタン氏と共に2年間に渡ってカステルマン出版で歴史に関する書籍を共同製作。 2009年にはグレナ社から短編バンド・デシネ『Koryu d’Edo』を出版。この作品を通して浮世絵スタイルのナレーションを確立していく。
それ以外にもディミトリ・ピオは多くのグループ書籍や絵本を出版する他、雑誌や新聞にも定期的に作品を掲載。彼の作品は京都、ミラノ、ニューヨーク、パリやブリュッセルで展示されている。
作者と浮世絵の関係
浮世絵は1670年頃から明治時代終期の1912年まで続いた芸術運動。ディミトリ・ピオは1912年以降も浮世絵運動が続いていたら、と想像しながら進化した浮世絵スタイルの作品を描く。浮世絵と現代的なテーマを掛け合わせた意外性のある作品が特徴。
作品の完成までには様々な技術を用いる。始めにテーマを確定させるべくデッサンを重ね、黒いインクと墨でSchoellershammer紙に最終的な絵を描く。その後、絵をスキャン し水彩、アクリル、チャコールや、より伝統的な原料をデジタル化する。コンピューターは連通管のような役割を果たし、このプロセスによって絵の最終カラーを決定して行く。
ペタル・タセフ Petar Tasev
ブルガリアのソフィア出身のペタルは、幼児期にシークエンシャル・アートに興味を示し、日本、アメリカとヨーロッパのコミックスの影響下で彼のスタイルの好みを発達させた。ソフィア大学で日本学科を卒業後、2009年に東京に移動し、一橋大学とデジタルハリウッド大学に進学。卒業後、就学前教育に従事しており、現在、児童書を作成している。
注目すべき活動は次のとおりです:
イラストとビジュアルデザイン、漫画と短い漫画の物語
ブルガリアのコミックス雑誌「Co-Mixer」に掲載された作品
自費出版の漫画や漫画本、イラスト入りのカレンダー
2018年と2020年のブルガリアのイラストビエンナーレへの参加
海外マンガフェスタへの参加
コミックアート東京への参加
SCBWI Japanの会員