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朗読&トーク:ヘレナ・ヤネチェク&多和田葉子「母国語の多様性」

Italyイタリア
Germanyドイツ
Japan日本

日本語・英語同時通訳

3 日・祝 14:30 - 15:30
イタリア文化会館 アニェッリホール

日本初の21世紀イタリア短篇集『どこか、安心できる場所で ― 新しいイタリアの文学』(国書刊行会、2019年10月発売)の邦訳出版を記念し、同作品に短篇小説 Trieste in love(恋するトリエステ)が収録されているヘレナ・ヤネチェクと、1982年よりドイツに住み、日本語・ドイツ語両言語で作品を手がけ、国内外で多くの文学賞を受賞している多和田葉子が対談します。聞き手は Trieste in love を翻訳したイタリア現代文学研究者の橋本勝雄。両作家による朗読も予定しています。

ヘレナ・ヤネチェク Helena JANECZEK

エレナ・ヤネチェク(1964)は、ドイツのミュンヘンでポーランド系ユダヤ人の両親のもとに生まれ、現在まで30年以上に渡りイタリアに在住し、イタリア語で作家活動を行う。La ragazza con la Leica(ライカを持った少女、2017)は、有名なロバート・キャパのパートナーであり写真家のゲルダ・タロー、彼女のスペイン内戦での早すぎる死までを追い、その人物像を再構成したノンフィクション・ノベルである。この小説でエレナ・ヤネチェクはイタリア文学界最高の賞、2018年ストレーガ賞を受賞。ほかにもヤネチェクは多数の短篇小説を発表し、各国語に翻訳されている。英語で読める作品に、Europa Editions社のThe Swallows of Montecassino (2013) and The Girl with the Leica (2019)がある。

多和田葉子 Yoko TAWADA

詩人、作家。1960年東京都生まれ。都立立川高校を経て、早稲田大学ロシア文学科卒業後、ドイツに移住。ハンブルグ大学修士課程修了、チューリッヒ大学博士課程修了。専門はドイツ文学。現在はベルリン在住。芥川賞、谷崎賞、読売文学賞、クライスト文学賞、全米図書賞など受賞。世界各国で朗読や講演活動を行っている。

司会

橋本勝雄 Katsuo HASHIMOTO

1967年栃木生まれ。京都外国語大学教授。専門はイタリア現代文学。アンソロジー『どこか、安心できる場所で   ――新しいイタリアの文学』(関口英子、橋本勝雄、アンドレア・ラオス編、国書刊行会、2019年10月刊行予定)でエレナ・ヤネチェク「恋するトリエステ」を翻訳。2016年、ウンベルト・エーコ『プラハの墓地』(東京創元社、2016年)で第2回須賀敦子翻訳賞を受賞。その他翻訳書多数。

イタリア文化会館

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