日本語・英語同時通訳
23
木・祝
16:15 - 17:15
南麻布会場
駐日欧州連合代表部
シューマン講堂
『ふたつの海のあいだで』『帰郷の祭り』などで知られるカルミネ・アバーテが小説家の小野正嗣と、それぞれの作品における「故郷」や「土地」の意味や役割について対話する。
【登壇者プロフィール】
カルミネ・アバーテ (Carmine Abate)
1954年、イタリア南部カラブリア州カルフィッツィ生まれ。アルバニア系イタリア人コミュニティで、少数言語アルバレシュ語を話す環境で育つ。ドイツ・ハンブルグで生活した経験をもつ。現在はイタリア北部トレント県ベセネッロで暮らす。1984年ドイツ語で初めての短篇集Den Koffer und weg! (かばんを閉めて、行け!)を発表。その後、イタリア語で執筆活動を続ける。2冊の短篇集や、ドイツにおけるカラブリア移民に関するマイケ・バーマンとの共著の他、小説を多数発表。受賞作多数、またその著作は多くの言語に翻訳されている。日本語に翻訳された作品に、『風の丘』(La collina del vento, 新潮社, 2015)、『偉大なる時のモザイク』(Il mosaico del tempo grande, 未知谷, 2016)、『帰郷の祭り』(La festa del ritorno, 未知谷, 2016)、『ふたつの海のあいだで』(Tra due mari, 新潮社, 2017)がある。英語ではともにEuropa Editionsから、Between Two Seas(2008)とThe Homecoming Party(2010)が出版されている。
小野正嗣(おの まさつぐ)
1970年、大分県生まれ。作家、立教大学文学部文芸・思想専修教授。01年「水に埋もれる墓」で第12回朝日新人文学賞受賞。02年「にぎやかな湾に背負われた船」で第15回三島由紀夫賞受賞。2013年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。15年「九年前の祈り」で第152回芥川賞受賞。主な著書に、『にぎやかな湾に背負われた船』(朝日文庫)『マイクロバス』(新潮社)、『浦からマグノリアの庭へ』(白水社)、『夜よりも大きい』(リトルモア)、『九年前の祈り』(講談社)『残された者たち』(集英社文庫)、『水死人の帰還』(文藝春秋)、『獅子渡り鼻』(講談社文庫)など。訳書に、V.S.ナイポール『ミゲル・ストリート』(小沢自然との共訳、岩波書店)、マリー・ンディアイ『ロジー・カルプ』(早川書房)、マーサ・C・ヌスバウム『経済成長がすべてか?』(小沢自然との共訳、岩波書店)など。
モデレーター:栗原俊秀(翻訳家)
DAY123木・祝
南麻布会場駐日欧州連合代表部
港区南麻布4-6-28 ヨーロッパハウス
日比谷線「広尾駅」出口1より徒歩約10分