英語・日本語(逐次通訳あり)
子どもから大人への移行期の読者に向けた叙情的なストーリーテリング
カーネギー賞受賞作家サラ・クロッサン(オンライン出演)が、自身の作品を朗読。その後、翻訳家の金原瑞人と三辺律子とともに児童書・ヤングアダルト小説について語る。
サラ・クロッサン(YA作家)
アイルランド出身の小説家。ヤングアダルト向けの作品で複数の賞を受賞。子どもやティーンエイジャー向けの作品で、名誉あるカーネギー賞、CBI ブック・オブ・ザ・イヤー賞、YAブック賞、CLiPPA ポエトリー賞など、数々の賞を受賞。2018年から2020年までの間、子ども向け作品の作家やイラストレーターから選ばれるアイルランドのLaureate na nÓg となったほか、長年にわたり学校におけるクリエイティブ・ライティングの推進に取り組んでいる。現在は英国に拠点を置き、2020年に初の大人向け小説『Here Is The Beehive』を出版し、批評家から高い評価を得た。
金原 瑞人
1954年、岡山市生まれ。法政大学教授、翻訳家。訳書は児童書、ヤングアダルト(YA)小説、一般書、ノンフィクションなど、600点以上に及ぶ。主な訳書に『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル1 銀の塔の語り手』(すばる舎、共訳)、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』シリーズ(静山社、共訳)、『青空のむこう』(求龍堂)、『天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常』(フィルムアート社)、『月と6ペンス』(新潮文庫)他多数、著書に『翻訳は巡る』(春陽堂書店)、『翻訳エクササイズ』(研究社)他。国内外のYA作品に対する造詣が深く、80年代より精力的にYA小説を翻訳し、国内にそのジャンルを確立した。2016年のカーネギー賞受賞作『わたしの全てのわたしたち』(サラ・クロッサン著、ハーパーコリンズ・ジャパン刊)は、詩のかたちで書かれた小説を金原が訳し、詩人最果タヒが改めて日本語の詩にするという共訳で話題を呼んだ。
三辺 律子
翻訳家。白百合女子大学大学院修了。同大学、東京女子大学ほかで講師を務める。ラドヤード・キプリング作『ジャングル・ブック』(岩波少年文庫、2015年)、ベッキー・アルバータリ作『サイモンvs人類平等化計画』(岩波書店、2017年)、サラ・クロッサン作『タフィー』(岩波書店、2021年)を含む数々の海外文学作品の翻訳を手がける。『翻訳者による海外文学ブックガイド BOOKMARK』の編者で、共著に『はじめて読む!海外文学ブックガイド』がある。