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カミュの響き:ジャック・フェランデズ、中村文則、三野博司

オンライントークイベント
Franceフランス

フランス語、日本語(同時通訳あり)

23 火・祝 19:00 - 20:30
オンライン配信

本講演会では、ジャック・フェランデスの作品を皮切りに、カミュと、彼の作品から強いインスピレーションを受けたゲストそれぞれの思考と世界へと誘われていきます。ジャック・フェランデスのカミュのコミック化について話しながら、徐々にカミュとその文学的遺産に議論を広げていきます。

主催 : アンスティチュ・フランセ 日本
助成 : 笹川日仏財団

「読書の秋2021 」協力イベント

ジャック・フェランデズ Jacques Ferrandez

アルジェに生まれたジャック・フェランデズは、ニースの装飾美術学校で学んだ後、イラストレーションとコミックに転向しました。フランス文学の偉大な古典をコミック化する真の専門家であり、カミュやジオノの作品を数多く手がけているます。また、フェランデズのバンド・デシネは、詩的な地元の風景からインスピレーションを受けており、その雰囲気を水彩画で完璧に表現しています。

中村文則 Fuminori Nakamura

1977年生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸<スリ>』で大江健三郎賞を受賞。同作の英訳が、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルで2012年の年間ベスト10小説に選ばれる。14年、アメリカでDavid L. Goodis賞を受賞。16年『私の消滅』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。20年、中日文化賞を受賞。最新刊に『カード師』。

三野博司(みのひろし) Hiroshi Mino

京都大学卒業。クレルモン=フェラン大学博士課程修了。奈良女子大学名誉教授。国際カミュ学会副会長および日本カミュ研究会代表。著書に、 Le Silence dans l’œuvre d’Albert Camus (Paris, Corti)がある。日本語の著書には、『カミュを読む――評伝と全作品』『カミュ「異邦人」を読む』など、また主な訳書にカミュ『ペスト』がある。

司会

青柳 悦子(あおやぎ・えつこ) Etsuko Aoyagi

筑波大学人文社会系教授。博士(文学)。専攻、フランス系文学理論、小説言語論、フランス語表現北アフリカ文学。主な著書に、『現代文学理論』(1996年、新曜社)、『デリダで読む『千夜一夜』』(2009年、新曜社)など。主な訳書に、ムルド・フェラウーン『貧者の息子』(2016年、水声社)、ブアレム・サンサール『ドイツ人の村』(2020年、水声社)など。ほかにアルベール・カミュの作品を原作とする仏マンガの翻訳として、ジャック・フェランデズ『バンド・デシネ 異邦人』(2018年、彩流社)、同『バンド・デシネ 客』『バンド・デシネ 最初の人間』(共に2019年、彩流社)がある。