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日欧パネルディスカッション:Stranger Than Fiction (Part 2)

オンラインパネルディスカッション
Germanyドイツ
Czech-Republicチェコ
Hungaryハンガリー
Irelandアイルランド

英語・日本語(同時通訳あり)、ドイツ語(逐次通訳)

22 19:30 - 21:00
オンライン配信

日欧の文学界で活躍する作家たちによる2日連続のパネルディスカッション。第2夜では、ドイツ、チェコ、ハンガリー、アイルランドを代表する作家に芥川賞作家・平野啓一郎が話を聞きます。

テレツィア・モーラ Terézia Mora

テレツィアモーラは、1971年、ハンガリー・ショプロン生まれの作家。1990年よりベルリン在住。インゲボルク・バッハマン賞やドイツ書籍賞を始めとして、数々の賞を受賞している。2018年には、それまでの功績に対しゲオルク・ビューヒナー賞が授与された。また、ハンガリー語翻訳者としての評価も高い。

2020年には、短編集『よそ者たちの愛』(訳:鈴木仁子)が邦訳出版された。

https://en.wikipedia.org/wiki/Ter%C3%A9zia_Mora (English)

https://www.goethe.de/ins/jp/ja/kul/sup/mor.html (Japanese)

アンナ・ツィマ Anna Cima

アンナ・ツィマ(1991年生まれ)はチェコの小説家、翻訳家、イラストレーター。カレル大学哲学部日本研究学科卒。処女作『Probudím se na Šibuji』(仮邦題『シブヤで目覚める』、河出書房新社より2021年刊行予定)はマグネジア・リテラ文学賞新人賞、イジー・オルテン文学賞、「チェコの本」文学賞を受賞。現在は日本在住。

ドラゴマーン・ジェルジ Dragomán György

ドラゴマーン・ジェルジ (1973年生まれ)はルーマニア・トランシルバニア地方生まれのハンガリーの作家、翻訳家。1988年にハンガリーへ移住し、現在ブダペスト在住。ハンガリー西部ソンバトヘイ市の高校で詩人・作家であるサボーT.アンナと知り合い、結婚。13歳から作品を手掛けており、短編と長編小説を中心に執筆中。ブダペストのELTE大学(ブダペスト大学)で英文化と哲学を学ぶ。既に30カ国語以上に翻訳されている小説『白のキング』が日本でも出版予定。Paris Review, Neue Zürcher Zeitung, Le Monde, The New York Timesなど、ハンガリー国内外の著名な新聞や雑誌にも作品を掲載。ハンガリーで作家に贈られるヨージェフ・アティッラ賞を受賞し、ブダペストにあるルーマニア文化センターの文化賞、『白のキング』はスイスのJan Michalski賞を受賞。

趣味は料理で、自身のホームページでは定期的にレシピを掲載しており、ハンガリーで料理本も出版予定。

ジャン・カーソン Jan Carson

ジャンカーソンは、北アイルランド・ベルファストを拠点とする作家、コミュニティアート・ファシリテーター。作品には小説 Malcolm Orange Disappears (Liberties Press)、短編集 Children’s Children (Liberties Press)、およびマイクロフィクション集 Postcard StoriesPostcard Stories 2 (Emma Press) がある。2019年4月に刊行した The Fire Starters (Doubleday) は、2019年にEU文学賞を受賞、2020年にキッチーズ賞(スペキュレイティブ・フィクション)を受賞、ダルキー文学賞の最終候補作となる。2021年初めには、10回にわたるBBC Radio 4の短編シリーズ The Last Resort およびそれに伴う短編集をDoubledayより刊行予定。2018年、アイルランドの鉄道会社トランスリンクおよびアイリッシュ・レールの電車を利用して活動するローミング・ライター・イン・レジデンスに就任。2020年のロックダウン下では Open Book Scotlandの作家となった。

司会

平野啓一郎 Keiichiro Hirano

1975年愛知県蒲郡市生。北九州市出身。京都大学法学部卒。1999年在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により第120回芥川賞を受賞。40万部のベストセラーとなる。以後、一作毎に変化する多彩なスタイルで、数々の作品を発表し、各国で翻訳紹介されている。2004年には、文化庁の「文化交流使」として一年間、パリに滞在した。

美術、音楽にも造詣が深く、日本経済新聞の「アートレビュー」欄を担当(2009年~2016年)するなど、幅広いジャンルで批評を執筆。2014年には、国立西洋美術館のゲスト・キュレーターとして「非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品」展を開催した。同年、フランス芸術文化勲章シュヴァリエを受章。また、各ジャンルのアーティストとのコラボレーションも積極的に行っている。

著書に、小説『葬送』、『滴り落ちる時計たちの波紋』、『決壊』、『ドーン』、『空白を満たしなさい』、『透明な迷宮』、『マチネの終わりに』、『ある男』等、エッセイ・対談集に『私とは何か 「個人」から「分人」へ』、『「生命力」の行方~変わりゆく世界と分人主義』、『考える葦』、『「カッコいい」とは何か』等がある。

2019年に映画化された『マチネの終わりに』は、現在、累計58万部超のロングセラーとなっている。2019年9月から2020年7月末まで、北海道新聞、東京新聞、中日新聞、西日本新聞にて、長編小説『本心』連載。2021年、単行本発売予定。